疲労が溜まってくると起きる肩こりと頭痛

 

症状（初回来院時）

初回来院時は肩こり・首の張り感は強いものの頭痛症状は酷くない状態でご来院されました。

検査

自覚痛（NRS）…肩こり8　頭痛5

日常生活上の痛み

頭痛が出始めた1年前は仕事が休みになると発症していたが徐々に仕事の日も頭痛が起きている。

初診時の時期は毎日、痛みの程度は違うが「頭痛」「肩こり」は起きている。

特に起床した段階で頭痛になりそうかわかる。

日によって頭痛が「ズーンと重い」「ズキズキ痛い」など変化する。

頭痛薬は日によって効果が出ない日もある。

徒手検査

（頸部）

前屈⇨首から背中にかけ筋肉の張り感+

後屈⇨首の後ろに詰まり感+

側屈⇨反対側の方の筋肉に張り感+

（圧痛・硬結部）

〇後頭下筋群　〇僧帽筋　〇胸鎖乳突筋　〇咬筋　〇側頭筋

骨格バランス

左肩峰・左腸骨の上方変位+　中位胸椎の可動制限が顕著

過去の外傷歴

ぎっくり腰+　坐骨神経痛（左）+

治療目標

患者様自身の希望として「まず現在の症状を改善したい」に加え「未来を見据えて根本から改善したい」とのことでしたので各施術は60分程度確保し全身の調整を行っていき、ご自身でも行えるセルフケア方法も習得して頂く流れで行っていきましょうと伝えました。

 

治療と経過

〇初診時（痛みの強さ肩こり感8 頭痛5）

初回では症状の強い首肩周りの部位からでは無く、身体全体の歪みバランスを考慮して土台となる骨盤股関節の調整から行いました。

アクチベーターで反射を利用し関節のロックを外し、股関節⇨仙腸関節⇨脊柱⇨肩甲骨を含めた肩関節⇨頸椎の順番に調整。

刺激の強さに注意しながら入念に筋肉を指圧とストレッチで緩め初回は終了しました。

治療直後は筋肉の緩みと脳への血流が変化したことにより起きてすぐはフワフワした状態もありましたが肩こり感は大幅に軽減し頭痛も無くなった状態に。

治療後のセルフケア指導では肩甲骨・頸椎周辺のセルフ関節運動とストレッチ方法と頭痛が出た際の対処方法をお話ししました。

〇2回目（痛みの強さ肩こり感4 頭痛2）

前回の施術から3日後にご来院。

仕事の日は夕方以降から症状は出てくるものの朝の頭痛は出ていない。

肩こり感はストレッチを行うと軽減している。

 

施術はアクチベーターと指圧で調整しストレッチを可能な範囲で行い柔軟性を改善する。

肩こり感の出現する僧帽筋上部の動きが悪くうっ血している状態をリリース。

首肩は動作による張り感や不快感も無くなる。

 

 

3回目（痛みの強さ肩こり感2 頭痛2）

前回より1週間後にご来院。

肩こり症状はほぼ軽減し日常では支障が無い。

夕方以降の頭痛は起きている。

身体の調整後にに頭蓋骨矯正を入れ自律神経の緊張と頭部の浮腫み感を改善。

施術後の頭痛は消失。

 

4回目（痛みの強さ肩こり感1 頭痛1）

前回より2週後にご来院。

肩こり症状、頭痛共に問題なく過ごせている。

こり症状が出ても患部を温めストレッチを行うと改善している。

施術に前回行った頭蓋骨矯正を組み合わせ終了。

施術後に姿勢を改善し肩こりを予防するための筋力トレーニングを実施する。

 

 

5回目(症状0)

前回より2週後にご来院。

ほぼ症状が出る事無く過ごせている。

仕事で筋疲労や精神的緊張が高ぶっても翌日には疲労感は抜けている。

筋力バランスの改善の余地は大いにあるが本人の希望通りに改善したのでこの回で治療は終了となり以後は筋力強化のため週1のペースでトレーニングに通われています。

 

 

行った治療方法

治療を振り返って

今回の症例は慢性状態の肩こりと頭痛でしたが結果は5回とかなり早いペースで治療が終了となりました。

慢性状態は症状が起きてから放置する期間が長くなればなるほど改善に時間を要します。

「まだ我慢できるかな？」と待っていても改善しないケースもあります。気になったら少しでも早く相談して頂くことをお勧めします。