慢性腰痛が突然、ぎっくり腰になった~治療レポート~
Contents
10代から慢性腰痛がありバスケットをしていたらぎっくり腰に
来院理由 | バスケ中にボールを拾おうとした際にぎっくり腰を発症する |
通院回数 | 17回 |
治療メニュー | 整骨治療 |
症状(初回来院時)
来院前日にぎっくり腰を発症し、痛みからまっすぐ腰を伸ばせずご来院。
検査
自覚痛(NRS)…8
徒手検査
後屈(伸展)⇨痛みにより不能
側屈⇨痛みが強く可動制限+
左SLR⇨60度+(ももうら、お尻、腰に張る痛み)
過去の外傷歴
ぎっくり腰は今回初めてだが、10代から慢性的な腰痛があった。現在大学院にて研究を行うようになってから慢性腰痛が強く感じるようになっていた。
治療目標
患者様自身「今の痛みをとりたいに加えてもとよりある慢性腰痛を改善したい」という希望でした。
段階的に最初は「ぎっくり腰」の治療から始めていき骨格・筋バランスの調整を行いながら慢性腰痛も改善していく方向で進めることになりました。
治療と経過
〇ぎっくり腰治療(1回~12回目)
初回では炎症を起こしている患部に対し発痛物質や炎症反応を改善させる電療を行い調整後にテーピング固定を行う。
2回目以降も電療を中心に痛みに対しアプローチし可動域を改善すべくアクチベーター治療・筋膜リリースを中心に行った。
5回目(ぎっくり腰発生から1週後)には強い痛みもなく日常生活に影響が無くなった。
このタイミングでストレッチや指圧をより範囲を広げ行っていく。
特に今例では右側の腰痛に合わせて股関節に関する殿筋の緊張が強かったので念入りに調整。
6回~9回目まで順調に経過が進むが9回目後に風邪を引いてしまい咳が止まらなくなる。
咳による衝撃が腰に響き酷く悪化することは無かったが腰の筋肉が固まる。
10回目~は風邪の影響による緊張に対しアプローチしつつぎっくり腰を改善させ、日常生活における支障を完全に改善させる。
〇慢性腰痛に対するアプローチ(13回~17回)
13回目以降は慢性腰痛に対する治療に変更し腰のみではなく足から頭まで全身のバランスを改善していく。
治療と並行しながらアンバランスから起きる腰への負担を軽減し負担のかからない動き方を獲得するためトレーニングを実施する。
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ヒップリフテッドニーハグ
ドローイン
ヒップリフト
クランチ
ヒップアブダクション
アーム&レッグレイズ
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これらのトレーニングを各治療日に実施し自宅でも週3回の頻度で行う。
2か月の間で5回の慢性腰痛へのアプローチだったが
骨格・筋バランス
筋力の左右差
関節・筋肉の可動性
の異常が改善し治療を終了。
以降は患者様自身で日々のセルフケアと筋力トレーニングを継続してコンディションを保っていくこととなりました。
行った治療方法
治療を振り返って
今回の症例は「急性のぎっくり腰」と「慢性腰痛」の同時治療となりました。
ぎっくり腰の治療後も続けて治療が行えトレーニングも実施でき今後の腰痛のリスクも改善できたケースでした。
「不調を治し、痛まない身体を作る」。
私自身が思う理想の治療ケースです。
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投稿者
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2003年から治療家人生をスタートし2018年「わたしの整骨院」を開業する。現在に至るまでに約16万人の治療に携わる。
資格/柔道整復師 JATI-ATIトレーナー
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