足底筋膜炎とぎっくり腰に~30代男性~
Contents
足底筋膜炎とぎっくり腰に同時期になってしまった
来院理由 | お神輿を担いだ後に痛める |
通院回数 | 11回 |
治療メニュー | 整骨・整体施術(自費) |
症状(初回来院時)
来院2日前にお神輿を担いでいて右足かかと裏面に痛みが出始め、翌日朝にぎっくり腰になりご来院されました。
ぎっくり腰+足底筋膜炎の同時症状なので腰を丸め歩くのもゆっくりと足を引きずるような状態。
検査
自覚痛(NRS)10
腰は前にかがむ・後ろに伸ばすなど基本動作にかなり制限があり立っているときはまっすぐ背筋を伸ばすのがきつい状態。
椎間板の炎症があると推測ができるSLRテストが陽性でした。
右足はかかとの足底筋膜の付着部に圧痛があり「かかとをギュ~」と圧迫すると痛みがでる状態でした。
過去の外傷歴
仕事柄、安全靴を履く事が多く慢性的に両足の疲労や腰痛がある。
治療目標
現状の痛みを改善方向へ向かうことと元よりある慢性的な腰痛と足の痛みを改善し「日常生活の健康レベルを高めたい」とのことでしたので「全身の柔軟性を改善する調整」と「弱まっている筋肉を強化」していくリハビリプログラムにて進めていくことになりました。
治療と経過
〇治療1回~7回目
初回から炎症期間中は痛みを軽減し改善させるために腰・足部に対し物理治療器とIASTMツールによる「筋膜リリース」を中心に行った。
炎症期において炎症部の筋内圧が上昇し血流制限・疼痛物質が蓄積されやすいので筋膜レベルから動きをスムーズにするだけでも痛みの改善・関節可動域が改善しだいぶ楽になっていきました。
日常生活での注意点では患部の安静が求められるがコルセット・足インソールを使用し負担を軽減。
7回目においては炎症性の痛みなどは消失し鈍痛などはあるものの日常生活上の支障は最低限になりました。
〇治療8回~11回目
8回以降は治療に加えて機能改善を目的とした運動指導を実施。
治療ではアクチベーターを使用し骨格のアンバランスを調整し柔軟性面ではストレッチを行い改善。
治療だけでは取り切れない動作上の問題では実際に患者さんに身体を動かしてもらいながら筋膜リリースを行いスムーズな身体の動きを覚えていきました。
運動指導内容
柔軟性改善プログラム
〇キャット&ドッグ
〇脊柱起立筋ストレッチ
〇殿筋ストレッチ(おしり)
〇下肢ストレッチ(足)
筋力強化プログラム
〇コアトレーニング(腹部・背部)
〇ヒップリフト・アブダクション(おしり)
〇トゥレイズ・カーフレイズ(足)
を実施し自宅でも毎日行って頂きました。
11回目において腰・足ともに痛みがほぼ消失し治療と運動指導は完了となりました。
行った治療方法
治療を振り返って
今回の症例はぎっくり腰と足底筋膜炎の同時治療になりましたが痛みが発生してから間もなく治療ができたことも幸いし少ない回数で治療が終了しました。
現在では1か月に1回のペースでメンテナンスを実施していますが現在もセルフケアが行えており総じて身体のコンディションは良いです。
今回のケガを経験し身体の付き合い方への意識が変わったと仰られており以前より健康的になったと喜んでおります。
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投稿者
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2003年から治療家人生をスタートし2018年「わたしの整骨院」を開業する。現在に至るまでに約16万人の治療に携わる。
資格/柔道整復師 JATI-ATIトレーナー
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