【治療レポート】《50代男性》6年前から悩まされているゴルフ肘!

50代 男性 会社役員
来院理由 知人からの紹介で
通院回数 12回

 

症状(初回来院時)

6年前より慢性的に痛む「右肘」に悩んでおり主にゴルフのスイング動作に加え日常では「タオルを絞る」「物を持ち上げる」動作に支障がある状態でした。

また肘の痛みに加えて「背中・股関節周辺の筋肉」にも痛みの自覚症状がありました。

 

検査

自覚痛(NRS)肘→6 背中・お尻→4

NRSの概要
・患者さんが感じている痛みの強さを0から10までの11段階の数字で評価します。
・0は「痛みなし」、10は「想像できる最大の痛み」を表します。

問診と検査

  • 発生状況:
    • 肘の痛みは6年前あたりから発生した。
    • 背中とお尻の痛みと疲労感は慢性的だが特にゴルフを行った翌2~3日は疲労感が強い。
  • 患部の状態:
    • ゴルフにおけるスイング動作による痛み。
    • 物をつかんで持ち上げる動作による痛み。
  • その他の情報:
    • 肩関節、股関節、脊柱の骨格バランスに左右差がある。(肩・股関節ともに左上がり、右下がり)
    • 他の筋肉に比べるとお尻の筋肉の厚みが薄い(筋肉量低下の可能性)
    • 過去に右肩関節脱臼・左ひざの前距腓靭帯を損傷している(学生時代ラグビーにて)以上の情報と検査結果をもとに肘は「内側上顆炎(ゴルフ肘)」、背中やお尻の不調は骨格バランス・筋膜の柔軟性低下から起きる症状と判断しました。

ゴルフ肘(内側上顆炎)とは?

ゴルフ肘は、正式には「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」といいます。その名の通り、ゴルフをする人に多い症状ですが、ゴルフをしない人でもなることがあります。

簡単に言うと、肘の内側が痛くなる状態です。

◇どこが痛くなるの?
肘の内側には、腕を曲げたり、手首を手のひら側に曲げたりする筋肉(屈筋群)がたくさんついています。ゴルフ肘は、この筋肉が骨にくっついている部分(「上腕骨内側上顆」という場所)に炎症が起きることで痛みが出ます。

◇なぜ痛くなるの?
一番の原因は、肘や手首の使いすぎです。

繰り返しの動作: ゴルフのスイング、特にダウンスイングからインパクトにかけて、手首や肘に大きな負担がかかります。同じ動作を何度も繰り返すことで、筋肉の付け根が引っ張られ、炎症が起きてしまいます。
急な負荷: 普段使わない筋肉を急に使いすぎたり、無理なフォームで力を入れたりすることでも発症します。
加齢: 年齢とともに、腱(筋肉と骨をつなぐ組織)の柔軟性が失われたり、組織が弱くなったりすることも原因の一つです。
ゴルフ以外でも: 野球、テニス、料理人、大工さんなど、手首をよく使う仕事やスポーツをする人にも見られます。重いものを持つ、ねじる動作なども原因になります。
◇どんな症状が出るの?
肘の内側がズキズキ痛む: 特に、物を持ち上げる時、ドアノブを回す時、手首を手のひら側に曲げる時などに痛みを感じやすいです。
ゴルフのスイング中に痛む: インパクトの瞬間に「ピキッ」とした痛みが走ることがあります。
肘の内側を押すと痛い: 痛みのある部分を指で押すと、強い痛みを感じます。
重症化すると: 安静にしていても痛んだり、夜中にうずくような痛みで目が覚めたりすることもあります。

 

治療目標

直近でゴルフの大会は控えていないものの

  • 毎日習慣化しているスイング動作(素振り)はなるべく継続したい
  • 今後も長い間ゴルフを行って健康的な人生を送りたい

というご希望でしたので治療を行っていき現在の痛みと不調を取り除いていくことから始めることになりました。

 

治療と経過

治療1回目から3回目

治療初日から3回目までは、お体のバランスを整えるため足から行っていき「足→股関節→脊柱→腕」の順番で矯正を実施。

肘から手首までは慢性的な痛みと筋膜の癒着があるので高周波・微弱電流治療と筋膜リリースを行いました。

〇4回目以降

4回目の時点では、肘を含めた患部の痛みが3まで減りスイング動作や日常生活でも大きな支障は少なくなっているとのことでした。

背中やお尻の筋肉の不調感は少なくなっているが仕事柄「デスクワーク」が中心のため体の歪みが再発しやすいので

実践エクササイズ

・骨盤体操
・ヒップストレッチ
・ローバックストレッチ

 

の指導を織り交ぜていきました。

8回目の時点では肘の痛みは残っているものの微細なもので背中とお尻の痛みは改善。

コンディションが改善し患者様も精力的に海外出張に行かれたりゴルフコンペにも参加。

その中でゴルフ中の運動パフォーマンスに繋げていくために体幹の運動性向上のためのエクササイズを実施。

主にはTRXを使用したエクササイズを実施。

実践エクササイズ

・ゴルフローテーション
・パワープル

 

治療最終回

12回目の治療最終回では、肘を含めた痛みと不調は消失し運動パフォーマンスも向上してきたので治療は終了し今後は定期メンテナンスとして通っていただいています。

 

行った治療方法

治療を振り返って

今回の症例では、慢性化したゴルフ肘と身体のアンバランスから起きる各所の不調でした。

バランスが整うことにより「身体の動き方が正常」化し自ずと改善されるコンディションへと導けたかと思います。

不調が少なくなってくるとメンタル面も改善し行動にも表れます。

その流れからより身体機能が高めることに繋がっていったケースでもありました。

 

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投稿者

清水 玲
清水 玲
2003年から治療家人生をスタートし2018年「わたしの整骨院」を開業する。現在に至るまでに約16万人の治療に携わる。
資格/柔道整復師 JATI-ATIトレーナー