腓骨筋(ひこつ)の炎症
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足をつくだけでも痛い腓骨筋腱の炎症
さあ10月も残り6日。
もうすぐ11月です。
今回は約2週間前から来院されている患者様の経過報告です。
走り始めたときにピキッと…
来院前日にランニングをしようと走り始めた際に足首外裏側にピキッという感覚と鋭い痛みがあったとのことでした。
カウンセリングの段階で「その前に同じ場所に痛みや違和感はありましたか?」と聞いてみると今回の一週間前に他の競技を行っていた時に弱い痛みと腫れ感が出ていたとのことです。
ただ1週間様子をみたところ腫れも引いてきたから走ったら…。
とのことでした。
検査と症状の程度
股関節可動域制限による脚長差と偏平足(アーチ低下)による衝撃吸収機能低下からおきる腓骨筋腱の炎症
カウンセリングの段階で腓骨筋腱のトラブルだろうなと思いましたが見逃しがあったらよくないので関節周囲の靭帯や他の腱などもくまなく検査しました。
今回は片側の腱炎だったので股関節のアライメントなども確認してみるとやはり可動域の左右差が顕著でした。
そして今回の症状とも関連する足のアーチを確認してみると偏平足になっていました。
果たして試合に間に合うのか…?
今回は競技をしている患者様。
ここで必ず確認しなければいけない事。
それは、「近いうちに試合や大会は控えていますか?」。
おそらく患者様自身も一番気になることでありますが聞かれる前に必ず聞きます。
競技再開のタイミングなども完全に安静にして過ごせれば組織治癒も良いのですが直近に出場しなければならないなどの条件があれば治療方法や管理の流れも大きく変わってきます。
治療と経過
初回はアクチベーターを使って股関節の歪んだアライメントを治療し可動域の左右差を改善し手技等を用いてアーチ調整を行い衝撃吸収機能を向上させました。
アーチテープで指と指の間隔を広げ加えて腓骨筋腱・アキレス腱。足関節のテーピングも加え万全の体制で初回は終了しました。
そして二回目では痛みもかなり引き初回の治療に加え組織の治癒を早める為の微弱電流治療も加えていきました。
三回目では自発痛もなくなり「練習を再開したい!」との要望があったので注意点などを指導させていただきました。
そして本日4回目では無事に練習も行え、いよいよ今週末に試合を行うとのことだったので本番を想定したテーピング固定を施しました。
これを当日巻いて頂いて本番に臨んでいただくつもりです。もちろん巻き方はスマホの動画撮影で記録してもらいました。
電話でビデオが撮れるなんて良い時代ですね(笑)
今日までの4回を振り返ってみると今回は限られた条件の中で結果を出さなければいけなかったので色々と試行錯誤しましたが患者様自体が非常に真面目に取り組んでいただいた事が実を結んだと思います。
また週明けには試合後のケアが控えていますので私も良い結果が出せるよう準備しておきます。
また朝晩の寒暖差がありぎっくり腰や寝違いなども急増していますので皆様もご自愛くださいね。
投稿者
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2003年から治療家人生をスタートし2018年「わたしの整骨院」を開業する。現在に至るまでに約16万人の治療に携わる。
資格/柔道整復師 JATI-ATIトレーナー
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