ぎっくり腰 20代 女性
はじめての「ぎっくり腰」
本日、ご来院された患者さんの症例です。
症状…ぎっくり腰(急性腰痛)
昨日の夕方に長時間座っていて立ち上がる際に腰に「ピキッ」と痛みが走り発症。
その後、時間の経過と共に痛みが強くなってきたが一晩休めば大丈夫だろうと判断し湿布を貼って就寝。
今朝方、起きる際に痛みが強く起き上がるまでにかなり時間を要したようでした。
当院に到着し「靴を履き替える動作」と「座った後に立ち上がる動作」で「いたたたた。。。」と辛そうでした。
検査から「椎間板」の炎症を確認
前屈痛++ 後屈痛+
右側屈痛- 左側屈痛-
右回旋痛+ 左回旋痛++
右ケンプテスト- 左ケンプテスト+
右パトリックテスト- 左パトリックテスト-(可動域の制限は右側に比べて+)
右SLRテスト- 左SLRテスト++(60度付近で腰仙部に痛み+)
「椎間板の炎症」が確認できました。
椎間板の鑑別テスト「SLRテスト」
上記より画像は参照させていただきました。
パトリックテストでは右側に比べると可動域が小さく左の殿筋の過緊張と内転筋の短縮があるだろうと推測できます。
そして両股関節の屈曲テストでも左右差は顕著に出ていました。
ただ椎間板炎があるのでこのテストを行うと腰に痛みが走るので行う回数は最小限に。
さあ、今回は絶賛「炎症中」なので、今回は炎症症状に特化した治療で行います。
治療…急性期治療とコルセット
まずは干渉波と微弱電流で炎症を改善させ手。
炎症部位の周りの硬直した筋肉(インナーマッスルも含め)をしっかり緩めて。
アクチベーターで股関節・骨盤の歪みを治し腰椎の可動域を確保し頚椎を調整して正しい姿勢になれるようにして。
そしてテーピング固定をして。
ただ今回は「炎症初期」と「痛み症状が強かった」のと「育児による負担を軽減しにくい」という条件があったのでコルセット(急性期用)を使いました。
当院がメインで使っているダイヤ工業製の急性期用のコルセット。
初期に使えるほど炎症の引きが早まりますよ。
治療後の起き上がりはサポートしながらでしたがコルセットを着用させると、、、「先生!痛みが無くなった!」と驚いていました(笑)
一安心です。
ただ人生初めての「ぎっくり腰」の経験なので「治るまでの組織の働き」「生活上での注意点」など正しく理解していただく必要があります。
多いのが痛みが引いてくると治ったと錯覚して、また無理して再負傷することが非常に多い。
こういったことも含めて次回の治療に繋げていきたいと思います。
投稿者
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2003年から治療家人生をスタートし2018年「わたしの整骨院」を開業する。現在に至るまでに約16万人の治療に携わる。
資格/柔道整復師 JATI-ATIトレーナー
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