変形性股関節症と腰痛

もともと変形性股関節症があり腰痛症状に苦しむ男性

先日、腰の痛みでご来院された患者さんのお話です。

 

 

症状…腰痛

 

もともと腰に弱い鈍痛を抱え生活を送っていたのですが来院当日の朝から急激に痛みが強くなったとの事でした。

問診では本人が自覚する原因はないとの事でした。

 

検査から「椎間関節」の炎症が。。。しかしそれ以上に

前屈痛-   後屈痛+

右側屈痛-  左側屈痛+

右回旋痛-  左回旋痛+

右ケンプテスト+  左ケンプテスト-

右パトリックテスト+  左パトリックテスト-

両SLRテスト-

可動痛で一番強かったのが後屈痛と右ケンプ痛でした。

「椎間関節の炎症」が確認できました。

ただこれらの一連の検査の中で最も問題だったのが右ケンプテストと屈曲が出来ないことでした。

※ケンプテスト=股関節の外転・外旋動作(股関節を開く)。本来は仙腸関節の病変を調べる検査でもあります。

もちろん開こうとすると足のつけ根に痛みがあり動かない訳ですがあまりにも動かなくなっており股関節周囲での「癒着」を疑う状態でした。

 

これはなにかあると思いもう少し話を聞いてみるともともと右股関節の「変形性関節症」を患っているとの事でした。

 

股関節です

 

 

 

 

 

 

軟骨がすり減り骨同士の接触が起き骨棘ができ炎症しているイメージ図

変形性股関節症も前期・初期・進行期・末期の4期があり今回の方は初期症状でした。

ただ炎症が起きやすく関節の動きが制限されやすく腰を支えている腸腰筋や背筋や殿筋の緊張バランスが崩れることによって腰椎に負担がかかりやすくなってしまう訳です。

 

 

 

治療

今回の痛みの箇所が「椎間関節」の炎症だったのでまず骨盤の前傾(そり腰)から改善させました。

 

それに合わせて股関節の左右の動きを腸腰筋に力がはいるように治し椎間関節への負担を軽減。

 

もちろんずれが起きている腰椎の位置も治して。

アクチベーター治療は炎症期でも適切に矯正ができるので私からしても便利な治療方法です(笑)

 

 

 

 

そして腰椎を支える筋群もしっかり緩めて固定です。

 

患部に二本。右股関節サポート。

そして正面側から腸腰筋テープを入れて終了。

 

 

治療後の起き上がりからの動作もすんなりで一安心です。

おそらく順調にいけば炎症の引きも早いので今後は変形性股関節症に関する筋肉の強化も必要になってくると思います。

 

今ある痛みだけでなく将来のことも見据えて引き続き治療を行っていきたいと思います。

 

 

投稿者

清水 玲
清水 玲
2003年から治療家人生をスタートし2018年「わたしの整骨院」を開業する。現在に至るまでに約16万人の治療に携わる。
資格/柔道整復師 JATI-ATIトレーナー

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